ETCを利用した場合のインボイス対応。どの書類を保存したらいい??カードの種類ごとに解説
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ETCカードは3種類ある
ETCカードは3種類あります。
それぞれの種類ごとにインボイス対応をみていきましょう。
ETCクレジットカードの場合のインボイス対応
ETCクレジットカードとは、クレジットカード会社が発行したETCカードです。
クレジットカードの「追加カード」として発行されるもので、通行料金は毎月のクレジットカード利用料金と合わせて請求されます。
ETCクレジットカード利用した場合のインボイス対応は、原則下記の手順になります。
②登録した「ETC利用照会サービス」よりインボイスとして、その全ての高速道路の利用分に係る「利用証明書」をダウンロードし取得・保存
全て!の利用明細書を原則はダウンロード取得することが必要なのです・・・。
運送業などを営んでおられる方の事務処理を考えるとめまいがしてきます。
・・・と、さすがの国税庁も気の毒に思ったのか、事務処理が軽減されるインボイス対応を公表しました。
それは、利用した高速道路会社等の1回分の「利用証明書」の保存でもOK!となりました。
初回は面倒ですが、高速道路会社等の「ETC利用照会サービス」が利用できるように登録手続きし、2023年9月16日以降のどの利用分でもいいので「利用証明書」をダウンロードし、保存してください。
この「利用証明書」は高速道路会社ごとにダウンロードが必要です。東日本高速道路株式会社で1つ、西日本高速道路株式会社で1つという具合です。
また、この「利用証明書」だけではなく、クレジットカード会社からのETCの利用分が記載されて「クレジットカード利用明細書」も合わせて保存が必要です。
出典:ETC利用照会サービス
ETCパーソナルカードの場合のインボイス対応
ETCパーソナルカードとは、クレジットカードを持ってない方でも、ETCが利用できるカードの事です。
このカードは年会費が1,257円かかり、利用開始時に「デポジット」を預託しなければいけません。
デポジットの最低金額は2万円で、保証金のようなものになります。
このETCパーソナルカードを利用して高速道路を利用する場合のインボイス対応は、ETCパーソナカード事務局から送付される請求書を保存する必要があります。
ETCコーポレートカードの場合のインボイス対応
ETCコーポレートカードとは、東/中/西日本高速道路株式会社がETCの利用を前提とした大口・多頻度割引制度のために発行するカードです。
ETCコーポレートカードを利用すると、大口・多頻度割引に加えて各種時間帯割引などが受けられます。
ETCコーポレートカードを利用して高速道路を利用する場合のインボイス対応は、高速道路会社等から送付される請求書を保存する必要があります。
高速道路の利用組合の組合員として高速道路の利用している場合
運送業を営んでいる方で、高速道路の利用組合の組合員になり、組合からETCクレジットカードの交付を受け、高速道路を利用されている会社もあると思います。
この場合のインボイス対応は、所属している組合から交付を受けた精算書のみを保存すればよいです。
下記図の⑤をご参照ください。
出典:ETC利用照会サービス
まとめ
ETCカードを利用した場合の、インボイス制度における書類の保存についてのお話でした。
確かにETCじゃなくても、普通にクレジットカードで仕入や経費を支払った場合、クレジットカード会社から発行される「カード明細書」だけの保存ではインボイス対応は完璧ではありません。
カードを利用した際、実店舗であればカード利用明細書だけではなく、実店舗の領収書やレシートの保存も必要です。
ネットでクレジットカードを利用した場合は、利用したお店から発行される領収書や請求書の保存もインボイス対応には必要です。
紙だとますます書類が増えますね・・・