e-taxの法人向けマイページの見方と記載されている情報についてご紹介します
法人版e-taxのマイページの提供開始
2023年の9月19日から、e-taxで法人向けのマイページを閲覧することが可能になりました。
以前より、個人向けのマイページは提供されていたのですが、新たに法人版も設置されました。
個人向けのマイページは、マイナンバーカードによる認証が必要です。
ですが、法人向けのマイページは「利用者識別番号」と「暗証番号」の2つがあれば閲覧することができます。
カードリーダーなどの準備も不要です。
法人版のマイページで表示されるもの
では法人版のマイページで表示される情報を税目ごとに見ていきましょう。
法人税関係
◆申告の種類
青色申告か白色申告のいずれかが表示されます。青色申告の承認申請書を事前に提出していれば、「青色」と表示されます。
◆中間申告分の法人税額・地方法人税額
直近の決算に対応する、中間申告(予定申告)で納税が必要な税額が表示されます。
◆申告期限の延長の特例に関する事項・申告期限延長期間
子会社などがたくさんあって決算業務が膨大、2ヶ月以内の申告期限にとても間に合わない。など、特別な事情がある法人は申告期限を延長できる届出があります。
この届出の提出の有無と、延長された申告期限を記載しています。
◆電子申告義務について
資本金の額が1億円を超える法人は電子申告が義務化されています。
この義務化の対象となる法人かどうかの記載があります。
消費税関係
◆中間申告分の消費税額・地方消費税額種類
こちらは、法人税と同じで直近の決算に対応する、中間申告(予定申告)で納税が必要な税額が表示されます。
◆課税期間特例選択届出書
消費税のみ、課税期間を届出の提出により3ヶ月ごとまたは1ヶ月ごとに区切って申告することができます。
この届出の提出の有無が記載されています。
◆申告期限の延長の特例に関する事項、申告期限延長期間
こちらも法人税と同じく、特別な事情がある法人は申告期限を延長できる届出があります。
この届出の提出の有無と、延長された申告期限を記載しています。
◆電子申告義務について
これまた法人税と同じく、資本金の額が1億円を超える法人は電子申告が義務化されています。
この義務化の対象となる法人かどうかの記載があります。
では、実際にe-taxの法人向けマイページにアクセスしてみましょう。
e-taxのマイページにアクセスしてみよう
①「e-tax」と検索し、赤枠のURLをクリック。
②「e-tax」のトップページの右上、「ログイン」をクリック。
③画面中ほどの「受付システムへログインする」をクリック。
④下記画面が開くので、「利用者識別番号」と「暗証番号」を入力。
⑤下記メインメニュー画面が開くので、右上の「マイページへ」をクリック。
⑥下記画面が表示されます。今回は右下の「消費税関係」をクリック。
⑦下記画面が開き「消費税関係」の届出書を確認することができます。
・・・因みに「法人税関係」はこちらになります。
まとめ
気になられた方もあるかと思いますが、
法人版のe-taxマイページの「消費税関係」では簡易課税制度選択届出書や課税事業者選択届出書の提出状況を確認できません。
肝心かなめなのに・・・
個人版では確認することができるのですが、マイナンバーカードの認証が必要です。
今後は願望も込めて法人版もできるようになるかと思うのですが、
要は閲覧するには、セキュリティ的にハードルがあがります。
では、現状でどのように法人の簡易課税制度選択届出書の提出の有無を確認するにはどうしたらいいのでしょうか?
現状は税務署へ電話をかけるしかないんですね・・・
決算期付近であれば、税務署から送られてくるe-taxのメッセージボックスに格納される、消費税の「お知らせ」で確認することもできます。
この消費税関係の届出書は、悪用される事も少ないと思われます。「利用者識別番号」と「暗証番号」のみで、各種届出状況を確認できるようにしてほしいものです・・・